地鎮祭とは、その土地の守護神を祭って土地の安定と工事の安全を祈願する祭りです。神式と仏式がありそれぞれ異なるので、設営の際には十分な注意が必要です。「とこしずめのまつり」と呼ばれることもあります。
地鎮祭などの式典は古くから大安の日に行われるのが通例です。また、それ以外にも暦や神社の予約などいろいろな要素が関わってきます。以下にてご紹介していますので、ご参考にしてみてください。
「六輝(ろっき)」「中断(ちゅうだん)」「二十八宿(にじゅうはっしゅく)」の3つを中心に選びましょう。地鎮祭を行うには不向きな日もあるので、注意してください。
日取りが決まりましたら、神社(神職)を予約します。神社が決まっていない場合は、下記神社庁で建設地最寄りの神社をお探しください。
※初穂料(玉串料)は、3万円が相場と思いますが、ご神職にお尋ねするのが宜しいかと思います。
入口に用意された手水桶から柄杓で水を注ぎ、手を洗い、口をすすぎます。
神職が祓詞(はらえことば)を申し、大麻(おおぬさ)で祓い清めていきます。
斎主と祭員が祭壇に進み、斎主が降神の詞を申します。そのとき、祭員は警蹕(けいひつ)を奉仕します。
祭員が祭壇に進み、瓶子(へいし)と水器(すいき)のふたを取ります。
神職が祓詞を申し、大麻で祓い清めていきます。
斎主が祭壇に進み切麻(麻を細かく切ったものに、約1,5cm角の半紙を混ぜたもの)が入った糖櫃(からびつ)(切麻箱)を取り、撒いてお祓いをします。
●刈初(かりぞめ)の儀 忌鎌(いみかま) 設計者
●穿初(うがちぞめ)の儀 忌鍬(いみくわ) 建築主、忌鋤(いみすき) 施工者
(●鎮物埋納の儀 神職)の構成で執り行われます。
なぜ、「地鎮の儀」で鎌・鍬・鋤を使うのかは、
・まず「鎌」で敷地内の雑草を刈り取りきれいにする
・敷地がきれいになったところで、「鍬」を使い土地を掘り起こす
・掘り起こされた土地を「鋤」できれいに敷均(しきなら)すからです。
神職、建築主、主要来賓、近隣関係者、設計者、施工者の順に玉串奉奠を行います。
祭員が祭壇に進み、瓶子と水玉に蓋をかぶせます。
斎主と祭員が祭壇に進み、斎主が昇神の詞を申します。そのとき、祭員は警蹕(けいひつ)(オー)を奉仕します。
乾杯のご発声は通常、神職にお願いします。
スムーズな進行のために欠かせないのが、進行要領を作成しておくこと。読み上げるものをすべて書き込みましょう。役職氏名などは間違いないように注意します。難しい漢字にはふり仮名をつけましょう。
神酒拝戴が終わりましたら、地鎮祭は終わりです。神職の退場を促し、参列者を直会場あるいは祝宴場へ誘導します。なお、神職には神饌物(お供え物)をお土産としてお渡ししましょう。
玉串案(たまぐしあん)
玉串をのせる案のこと。
盛砂
式次第掲示板・式次第
地鎮祭の流れ記載したもの。
手水用具
手を洗い、口をすすぎ、心身を浄化するための道具。
祭壇
しめ縄・紙垂(しで)
しめ縄一辺につき4枚垂らします。しめ縄の外側から見て、写真のように右下がりにします。
土器類
かわらけ
かわらけ盆
奉献酒
奉献酒案
胡床
真榊
鋤・鍬・鎌
背カバー・座布団